それでようやく控え室……というか、学校の空き教室みたいなところに通されたのよ。ケータリングも手作りの田舎料理ばっかりで、想像してたVIP待遇とは全然違ったわ……味は美味しかったけど。
っていうか!なんで私たちがステージングとか出店の設営とか、挙句の果てには調理まで手伝わされるわけ!?今考えても絶対におかしいでしょ!どういう契約を結んでたのよっ!
雪歩「でも伊織ちゃん、玉ねぎのみじん切り上手だよね。やよいちゃんも褒めてたよ?伊織ちゃんが凄かったって。」
へ?……そ、そう?まぁ、私ってば何でもそつなく出来ちゃうのよね!……ふーん、やよいがねぇ……そっかぁ…………えへへっ♪
雪歩「えへへ。そ、それで……ここでまた私のダメダメな姿が……ううっ…………」

なにこれ、アンタだけ降郷村じゃなくてホラーゲームの世界にいるわけ?
雪歩「だ、だって青年団の人たち……皆さん体格も良くて元気いっぱいで……なんだかいつも以上に気圧されちゃったというか…………」
でも、アンタの家にたくさんいる……お弟子さん?だっけ。その人たちも見た目的には似たようなもんでしょ?建設業って体育会系じゃないと勤まらないと思うし。
雪歩「お弟子さん達とは私が小さい頃からのお付き合いだし、皆家族みたいなものだから……も、もういいでしょ?次にいこうよぉ!」
まぁまぁ、そんな焦らないの♪
ほら、これなんて凄いわよっ!雪歩「い、伊織ちゃ~~~んっ!!」