【やよいはいつもお姉ちゃんだから、今日は俺の妹だぞ。さあ、お兄ちゃんとデートしよう!なんでも買ってやるぞ!
弟と妹は心配するな。三淑女会で責任持って面倒見てくれるぞ!】



やよい「わぁ……いいんですか?プロデューサーっ!」

はぁ!?そ、そんなのダメよ!ダメに決まってんでしょ!?

やよい「伊織ちゃん……さっきプロデューサーの言うことは絶対だーって言ったの、伊織ちゃんだよ?」ジトーッ

そんな昔の話は忘れたわっ!やよい、騙されたらダメよ?コイツはアンタにお兄ちゃんって呼ばれたくて、しかもデートしたくて言ってるだけなのよ?かんっっっぜんに私利私欲で動いてるのよ!?わかってるの!?

やよい「むぅ、そんなのどうでもいいもん!プロデューサー、ほんとに……ほんとにお兄ちゃんになってくれるんですか?」

や、やよいぃぃぃ……目を覚ましてよぉ…………!

千早「まぁまぁ、水瀬さん。今日は高槻さんが主役だから、私たちは裏方に徹しましょう?ふふっ……かすみちゃん達にどんな歌を教えてあげようかしら♪」

響「自分も思い切り体を動かせそうだし、すっごく楽しみだぞ!やよいの弟たちは元気いっぱいだからなー。自分たちも気合入れて遊んであげなくちゃね♪」

うぅ……あ、アンタ!ちゃんとやよいのことをエスコートするのよ!?ちょっとでも変態的なことしたら、すぐに飛んでいくからね!ふんっ!!


やよい「えへへ……それじゃデート、楽しみにしてますね!お兄ちゃんっ♪」


はぅっ!?な、なんて破壊力…………千早、響、アンタらは…………や、やっぱり。小鳥もろとも鼻血を出して倒れてる……私も危ないところだったわ…………


……こほん。それじゃ次が最後のメッセージね!唯一の生き残りである伊織ちゃんが読み上げるわよー?



【悪いなぁ、やよい。最近は忙しいし、これからオペなんだ。終わったら祝うからな。
クランケに聴かせる曲はゲンキトリッパーにするかな】



やよい「お疲れ様ですっ!プロ……お兄ちゃん♪私のことは気にしなくていいので、えっと……桶とクラゲのことをよろしくお願いしますっ!」ガルーンッ

桶とクラゲじゃなくて、オペとクランケよ。それぞれドイツ語で手術と患者って意味で……って、なに!?アンタって医師免許持ってんの!?あ、あり得ないわ……こんな変態が取得できるなんて、いったい日本の医療はどうなってるのかしら…………

やよい「ほぇ~、よくわからないけど、お兄ちゃんってやっぱり凄いんですね!……あれ?よく考えたら、お兄ちゃんに敬語って変かも。んと……お兄ちゃんってやっぱり凄いね!『ゲンキトリッパー』をクラゲに聴かせてあげたら、きっとうっうー!って元気に泳いでくれると思うなっ♪」

……や、やよい。あとで私のこともお姉ちゃんって呼んでみない?ほら、私の方がひとつ年上だし。

やよい「伊織ちゃんは私のものだから、お姉ちゃんなんかじゃないもーん。まずは床が汚れちゃうから、あっちで鼻血を止めてきてっ!……ねぇねぇ、お兄ちゃん!あとで宿題教えてー♪えっへへへ~♪」ダキッ

うぅ……つれないやよいも、意外と現金なやよいもすっごく可愛い…………やっぱりやよいはこの宇宙の真理だったのね…………!

……あ、ティッシュありがと。そのまま箱でちょうだい?



はぁ……最後に改めてやよいの尊さに気づけたところで、名残惜しいけど今回はここまで!やよい、最後は主役のアンタが決めちゃいなさ~~~いっ!

やよい「はいっ!えっと、今日はいっぱい素敵なプレゼントをありがとうございましたっ!私、すっごく嬉しかったです!そ、それと……これからもプロデューサーは、私のお兄ちゃんでいてくれたらなーって…………えへへっ!たまにでいいので、よろしくお願いしまーーーっす♪」
やよい誕生日伊織ちゃんメモ♪02