【あずささん、お誕生日おめでとうございます!という訳で、プレゼントは旅行チケットです。いつもは都市の喧騒にいるわけだから、田舎でゆっくり体を休めてくださいな。
ああ、行きたい人が決まったら教えておくれ。(意地でも)オフを作るから。ペアチケットだから誰か連れていってもいいぞ。
場所?確か…雛見沢村だったかな?】
あら、アンタにしては随分マシな心遣いじゃない。ほら、あずさ!いつまで泣いてんのよ!お礼ぐらい言いなさい!
あずさ「ずずっ……あ、ありがとうございます。プロデューサーさん。お言葉に甘えて、温泉にでも浸かってゆっくりさせていただきます~♪」
雛見沢村ねぇ……前に行った降郷村みたいなところかしら。場所は……岐阜かぁ。結構距離あるわね。あずさ、いったい誰をお供につけるつもりなの?
あずさ「そうねぇ……今回は千早ちゃんを誘ってみようかしら。仕事のことプライベートのことまで、いっぱいお話したいもの!」
ち、千早?アイツ、温泉とか嫌がらないかしら……ねぇ、あずさ。なんでニヤニヤしてんの?私がいない間に、千早と何かあったわけ?
あずさ「うふふ……なーいしょっ♪」
むぅ、つまんないわね。ま、なんかあったら電話ちょうだいよ。みうらさんもいるんだし、どんな惨劇だって回避して……なーんて、我ながら大袈裟すぎよねー。
さて、次のメッセージを読み上げるわよ!
【あずさ誕生日おめでとう、これ、桜のハーバリウム、誕生日に花って安直かもしれないけど】
あずさ「そんなことないですよ?こういうオシャレな小物、すっごく嬉しいですから~。」
安直って言うけど、アンタなりにオシャレ度が成長したんだなって感じるわ。これも私の教育のおかげよね!うんうん♪
あずさ「これを窓際に飾って食べるピザトースト……はぁ、きっといつもよりもっともっと美味しいわよね~♪」
……あぁ、忘れてたわ。アンタが意外と花より団子タイプだったってこと。
あずさ「そ、そんなことないわよ!?えーと……つ、次にいっちゃいますね~?」
【あずささん誕生日おめでとう。俺からはドン・ペリニヨンを贈ろう。あずささんが生まれた年のを選んでみたよ。ついでだから伊織にはオレンジジュースをやろう】
あずさ「まぁ、これが噂の!あまり詳しくないけど、すっごく高価なお酒なんですよね?お気遣いいただき、ありがとうございます。」
そういえばアンタって、今でこそお酒好きだけど、前まではそんなに飲んでなかったんでしょ?
あずさ「そうなのよ。昔は飲み会もジュースで通してたし……でも、少しずつお酒の美味しさがわかってきたというか、好きな味がわかってきたというか…………まぁ、そんなに偉そうなことは言えないんだけどね。」ペロッ
ふーん、そんなもんなのかしらねぇ……ふんっ。私をついで扱いしたことは極刑レベルの失言だけど、このオレンジジュースに免じて許してあげる。あずさ、後で乾杯しましょう?
あずさ「えぇ、もちろん。どうせなら美味しいおつまみも用意して~♪うふふふふ~♪」
もー、おつまみの話もいいけど、まずは次のメッセージでしょ?えーと、なになに……でちょ!?
【あずささん、誕生日おめでとう!今日はとことん呑みましょう!酒の肴は新鮮な伊織です。あっ、小鳥さんも一緒にどうですか?】
あずさ「うふふっ!美味しいおつまみ、み~つけた♪」ダキッ
ちょ、ばかっ!離しなさい!!確かにグルメアイドルとしても知られる伊織ちゃんだけど、あくまで食べる側なの!食べられるのは専門外……っていうか、誰がおつまみなわけ!?どうせ食べるならメインディッシュとして食べなさいよ!このバカあずさ!!
小鳥「美味しいお酒と伊織ちゃんが同時にいただける素敵イベントが開催されると聞いて。」シュバッ
こ、小鳥!アンタはさっきのキモいDVDでも見てなさいっ!!そして、その前に私を助けなさ~~~いっ!!
小鳥「あ、あれはほら、ショタの生モノっていう色々危険なヤツだから…………
もったいないけど処分させてもらうことにしたわ。だってそんな危険な橋を渡らなくても、こ~んなに可愛い女の子が身近にいるんだもの♪」ギューッ
あずさ「あー。音無さん、ズルいです~。今日は私が主役なんですから、伊織ちゃんを独り占めしちゃいま~す♪」ギューッ
あぁ、もうっ!ウザい!暑い!!色々柔らかい!!
伊織ちゃんを愛でるなら、後でたっぷり愛でさせてやるから……と、とにかく今は離れなさい!このバカ大人どもっ!!
ぜぇ……ぜぇ……つ、次にいくわよ…………
あずさ「は~い♪それじゃ、音無さん。また後で~♪」ツヤツヤ
小鳥「は~い♪」ツヤツヤ
【あずささん誕生日おめでとうございます。
誕生日プレゼントですが、みうらさんとお揃いのアメジストのペンダント(小型GPS付き)です。
良いですか。迷子になったら真ん中のアメジストのボタンを押すと765プロ皆さんに現在地がわかるようになってますから肌身離さす持っていてくださいね。
あと小鳥さん領収書です。アメジストの代金は私が払うのでGPSは経費でお願いします。】
あずさ「あら、今度はペンダント……うふふっ!このネックレスと一緒に着けたら、もう絶対迷ったりしないわぁ。ねー、みーちゃん♪」
みうらさん「あら~♪」
ん?そういえばそのネックレス、それもコイツからのプレゼントなわけ?んー、でも一緒に着けるとゴテゴテしちゃう気が……ねぇ、どっちかひとつにしておいたら?
あずさ「ん~、でもせっかくのプレゼントだし……着けるのはひとつでも、両方持ち歩くことにしようかなって。その方が効果がありそうだし!うふふっ♪」
律儀ねぇ……とりあえず、プロデューサー。経費の交渉はちゃんとしておきなさいよね?小鳥、今ウキウキしてて機嫌良いし、案外サクッと落としてくれるかもよ?にひひっ♪
あずさ「それじゃあ、次のメッセージ……あ、あらあら……これは…………」
え、なになに?今度はどんな変態メッセージが……はぁ!!?
【やはり、大人の魅力のあずささんだよね。お子様の伊織はポイッ(暴言)】
帰る!今度こそ、私帰るっ!!もう帰ってこないから!!勝手に二人でラブラブイチャイチャしといたら!?ふんっ!
あずさ「い、伊織ちゃ~ん!落ち着いて~!?伊織ちゃんが帰ったら、このあとの音無さんとのディナーが物足りなくなっちゃうわぁ!!」ギューッ
ええい、離しなさいっ!飲んだくれのダメ大人どもに付き合うつもりはないわ!!伊織ちゃんは水瀬家自慢のシェフのディナーに舌鼓を打つ予定なんだから、邪魔しないでっ!!
あずさ「……私の誕生日、一緒にお祝いしてくれないの?」
ぐっ……!
あずさ「…………」ウルウル
……あー、もーっ!わかったわよ!ちょっと、そこのダメデューサー。今の問題発言は後で厳しく取り調べるけど、あずさの涙に免じてひとまず勘弁してやるわ。ありがたく思いなさい!このバカデューサー!!
あずさ「うふふっ♪ひとまず一件落着ね!よかったわぁ。」ニコニコ
……あれ?あずさ、ひょっとしてさっきのってウソ泣
あずさ「さぁ、次のメッセージを読み上げますね~♪」
ちょっと、あずさ。ねぇってば。さっきのってウソ泣
【おめでたい日だからね、ものもいいけど心を込めた歌を歌おうと思う。曲名は『数え歌』そしてあずささんの誕生日である夏に関連して『夏祭り』楽しんでくれたら嬉しいな。そして伊織と千早。忙しい中親身に教えてくれてありがとうな。最初のジャイアンリサイタルよりはまあひどかったからね…】
あずさ「ほら、伊織ちゃん!プロデューサーさんが、お祝いの歌を歌ってくれるって!」ユサユサ
あ、うん……ま、律子の誕生日に引き続き、私と千早で朝から晩までしごいてやったからね。少しは聞けるレベルだと思うわよ?それにしてもまぁ、『数え歌』は千早、『夏祭り』はやよいがカバーした曲だっていうのに……なかなかチャレンジャーよねー?
あずさ「ふふっ……プロデューサーさんって普段から素敵なお声をしてるし、とっても楽しみだわぁ。このあとのディナーは、どうやらディナーショーになりそうね♪」
ふふんっ。ショーはショーでも、しょうもないのショーじゃないことを祈ってるわよ?にひひ♪
さて、それじゃ次のメッセージよ!