○月3日
今日同僚の○○と久しぶりにあった。彼は相変わらず天使にしては適当過ぎる性格だ。
彼だって私と同じように守護すべき人間がいるだろうに、
ふらふらと私のところに遊びに来るなど言語道断である。
私が説教してもぼんやりとした表情をしているし…困ったものだ。よくこれで守護天使が務まるな。
○月7日
また○○と会った。どうやら彼の守護する人間と私の守護する人間は近しい仲であるようだ。
近しい仲、といえば彼のあれは一体なんなのだろうか。
守護天使は普通人間と深く関わらないもの。それをあのように気安く接して…まるで友人のようではないか。
そんなことをして辛くなるのは彼なのに。
やはり彼に天使は向いていない。
○月9日
なんだか最近○○のことばかり日記に書いている気がする。
しょうがない、だって他に書くようなネタもない。
人間のことを書いて、今守護している人間に特別な感情でも持ったら大変だし。
そう、それより彼のことだ。
彼の守護する人間が流行病に倒れた。
人間はどうやら貧しいようで、病院にかかることもできずにいるらしい。
○○はたいそう心配している様子だ。
おかしな奴。人間はいずれ死ぬものなのだし、心配しても仕方がないのに。
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