え、大丈夫?


あっ擦らない方がいいよ!
ちょっと俺に見せて?


(両頬に手を添えられ、私より背の高い千石と目が合うように上を向かせられる)

(じっくり見るためか、顔を近付けられた)


んー……あ、ゴミじゃなくて睫毛が入ってるね


(千石が見てくれている間にも、眼の違和感は増してきて、視界がぼやける)


……うん、自然に涙で流した方がいいかもね

我慢せずに泣いていいよ?


(千石に促され、生理的な涙が零れる)


(……何度か瞬きをすると、さっきまでの違和感がなくなった)



よしよし、ちゃんと流れたよ

良かったね!


(千石は制服の袖で流れた涙を拭ってくれた)
目にゴミが入った