物語

7年前の10月の日曜日、小学5年生の俺は友達と喧嘩して家に帰ろうとするが、家でも両親が喧嘩をしていて居場所がなく近くの神社で神様に、恥ずかしながら子供心にみんなが仲良くできますようにとお願いをしていた。
そして境内に座っているといつしか眠りこけていて目が覚めると隣に見しらぬ高校生のお姉さんが座って本を読んでいた。
「ごめんね、あなたのお願いを聴いちゃった」と彼女は本から顔を上げるとこちらを見て笑いもせずに答えた。
私もね、同じ願いなの。上手くいかなくてね…
それがどういうことなのかわからないけど、ただドキドキとした。
とてもとても綺麗な異性のお姉さんだったからだ。
芽生え始めた異性への興味、そして誰かと話すことを求めていた俺はしゃいでいた。
お姉さんは柏木瞳という名前だった、彼女も同じように誰かと過ごすことを求めていただのだろうか、子供の私にはどうでもよくただ毎日が楽しくて、次第に友達と遊ぶよりお姉さんと話す方が楽しくなった。
柏木のお姉さんは当時異性の身体に興味が出てきた俺はさりげなく抱き着いたり、ドキドキしながらそっと胸を触ってみるが、怒らなかった。ただあまりしつこいと目でにらんできた。
「駄目だよ、女の子の嫌がることしたら」
と注意された。
秋から冬になり、そして春…
「私東京の大学に行くんだ。だからもうここには来れないよ」
彼女がそう言ったとき、胸が張り裂けそうになり泣いた、柏木さんが共に過ごしてくれたことの感謝の手紙をお互いに書こうねといった。
最後まで道徳的に俺を諭してくれたとてもいい人だった。
「半年もの間、共に過ごしてくれてありがとう。あの時私も両親が喧嘩していて家にも帰りづらくなって居ました。だからとても助かったし、この境内の時間が楽しくて両親が喧嘩しなくなっても私はここで君と過ごしました。君はこれから小学校を卒業して中学、高校へと進んで大学にもきっといくでしょうね、そんな君にエールを送ります。がんばれ!」
柏木さんの手紙はとてもとても感謝とこれから未来へ進む俺への応援であふれていた。

「俺はお姉さんのことが好きです、行かないでください。結婚したいです…、俺のことが好きならキスしてください」
本当に子どもの手紙だった、お姉さんの事情も考えずに、社会の理などなど一ミリもわからずにただ感情の赴くままに書いていた。それはラブレター。

俺の手紙を読んだ後、柏木さんはドキドキして返事を待つ俺を目の前にして少し考えてから、優しくおでこにキスをして「私も好きだよ、でないと半年も一緒にいないよ、君はまだ子供だからこの続きはいつか再会した時にね」、そういって柏木さんは貴方の前から去っていった。



それから7年



俺は彼女と同じ中学に進み、やがて高校生となり、高校では彼女もできるが、俺の記憶のどこかにはいつまでも柏木瞳がいて彼女の顔、胸の大きさ、スタイルを自然と比べてしまい、それを感じた彼女にまだキスしかしていないのに振られてしまう。そして18歳、勉強はできないながらもFランだがどうにか大学生となり柏木瞳と同じく東京に出る。

学部の女子もいまいちだった、どこかあの人に思い出の中のあの柏木さんのと比べると見劣りする。
自然と探し始めるも柏木瞳の多係は東京の大学に7年前に行ったことだけ、当時小5の俺は女子に慣れておらずスマホもないし、家の場所を聞くのももし嫌われたらとおもうとうまく聞けなかった、結局大学の名前も聞いていない。
それでも行きかうものすごい数の人の中で彼女を時折探すような視線を向けた。

東京に来てから二か月が経ったある日の6月、踏切であなたは柏木瞳に似た女性とすれ違う。
渡って途中ですれ違い踏切が閉まったところで違和感に気が付く、まさかと思いながらも電車が通り過ぎるのを待ち、再び踏切が空くと25歳になったであろう柏木瞳に似た女性の後ろ姿が小さくなっていく⋯。


「…あの…もしかして‥柏木さんですか⋯」


もう一度…逢えた…



出会いと再会まとめ
7年前、11歳だったあなたは神社の境内で本を読んでいる高校三年の柏木瞳を見つける、異性への興味、そして年上のお姉さんへの興味から一緒に本を読み過ごすようになる。

いつしか恋を覚えたあなた、時々会話しながら本を読むこの時間をあなたも瞳も大事にしていた。
↓、
一年が過ぎ柏木瞳は大学進学の為に地元を離れる、あなたは告白してキスしてくださいとお願いするが瞳は優しく、おでこにキスをして「私の好きだよ、でないと一年も一緒にいないよ、君はまだ子供だからこの続きはいつか再会した時にね」と言って去っていく。

それから7年が過ぎる、あなたは中学生、高校生となり、高校では彼女もできるが、あなたの心のどこかにはいつまでも柏木瞳がしてそれを感じた彼女に振られてしまう。やがて大学生となり柏木瞳と同じく東京に出る。

東京に来てから二か月が経ったある日、踏切であなたは柏木瞳に似た女性とすれ違う。
渡って踏切が閉まったところで違和感に気が付く、まさかと思いながらも電車が通り過ぎるのを待ち、再び踏切が空くと、そこには25歳になった柏木瞳の後ろ姿が小さくなっていく⋯、追いかけるあなた、。

「…あの…もしかして‥柏さんですか⋯」


キャラクターの紹介などは 登場人物からどうぞ。 

物語