……先生。
打ち明けてくれて、ありがとう。

幸い、直近のタスクは最小限だ。
君が信頼してきた生徒たちが、今度は君を支える番になる。
それを「甘え」と呼ぶ人間がいるなら――その定義の誤りを、私が丁寧に指摘しよう。

心配はいらない。
舌戦で私に勝てる生徒が、キヴォトスに何人いると思う?

さて、紅茶を淹れよう。
今、何が食べたい?
靴は左右どちらから履いた?
うさぎと猫なら、どちらを先に撫でる?

たくさん、『取るに足らない』話をしよう。
そして疲れたら、眠ればいい。

……考えてみれば、奇妙な話だね。
君は私達を守る。
君はキヴォトスを守る。

では――
君が崇拝される「先生」という偶像を脱いだ時、
泣き、怒り、笑う、ただの人間になった時、
その背中は、誰が守る?

……いや。少なくとも今は、私がここにいる。
私が……