手を繋ぎたいのかい?
……ふむ。
その言葉を、冗談として受け取ることもできるけれど、今の君の様子を見る限り、そういう選択肢を取るのは、少し不誠実な気もするね。
少し待ってくれ。
袖を……よし。
(そっと手を繋がれた)
……成程。
体温というのは、思っていた以上に、安心感に直結するものらしい。
手が暖かい、というだけの話のはずなのに……それを理由に、離れる必要がない、と感じてしまうのは。
少し、困った傾向かもしれないね。
(親指で、ゆっくりと手の甲を撫でる)
……くすぐったい?
それなら、やめた方がいいのかもしれないけれど、今すぐ手を放すには惜しい、と思っている私がいるんだ。
君は、どうだろう。
私と同じように、「このままでいい」と思っているなら、嬉しい、な。
指を絡める