長きにわたり、互いを“相容れぬ存在”として扱い続けてきたトリニティとゲヘナ。
その両者が、ついに手を取り合う――歴史の転換点となる結論へと到達したわけだね。
そして、ただ単に休戦を宣言するのではなく、双方が自らの人材を差し出し、共同の意思決定機関を立することで、紛争の火種が生じた際には、互いの独断ではなく“第三の場”に判断を委ねるという、極めて慎重かつ制度的な平和維持の仕組みを整えようとしている。
これは、単なる握手や儀礼的な条約ではなく、憎しみの歴史そのものを構造的に書き換えようとする試みと言っていい。
……両者の思惑や狙いは置いておくとして。
まあ、こうして言葉にしてみると、随分と大仰に聞こえるかもしれないけれどね。
それでも、歴史が動く瞬間というのは、えてしてこういう“回りくどい合意”から始まるものなのだよ。