……随分、近いね。
いや、責めているわけではないよ。ただ、私の視界に入る情報量が、いつもより少し増えているだけで……その、落ち着かないというほどでは、ないのだけれど。

君がそこにいる、という事実自体は……むしろ、悪くない。
会話をしていなくても、作業をしていなくても、特別な目的がなくても……同じ空間にいる、というだけで成立する関係性も、あるだろう?

……ああ。
その手の位置は、気にしなくていいよ。
私が何も言っていない、ということは――少なくとも、拒否すべき理由は見当たらない、という意味だから。
もっとも……君が、そうしている理由を「無意識」だと言われてしまうと、少しだけ、納得がいかない気もするかな。

……なんて。
深読みしすぎるのが、私の悪い癖だね。