「魔女を追放しろ!」

「裏切り者の魔女を庇うティーパーティはどうなっているの!?」

「あんな判決、認めてなるものですか!」


っああもう、まどろっこしい!
確かにミカの行ったことは、控えめに言って愚かで愚鈍で馬鹿で阿呆で馬鹿で浅はかの極み、といったところだっただろう。

「セイアちゃん??」

しかしだね、今やミカのしたことは噂によって尾鰭はひれが付いていて、憶測と個人の考えとの区別すらも無くなっている。
本来ならば常識と真実を淡々と説くべきだろうが、今私は先生が不足し苛立っている……もはや実力行使に出る他あるまい。

「その通りですね。これは彼女らの口がいっぱいになるまで、マカロンをぶち込む他ありません」

「ええ!? い、いやそんなことしたらまたティーパーティーの権威? みたいなのが落ちちゃうよ……!」

「事実から目を逸らして石を投げつける、そんな集団を纏めるティーパーティーに品位も権威もあったものではありません!!」

「なんだとぉ……」

僻僻しきものには僻僻しき事柄を。
礼をもって礼に報い、非礼には非礼をもって応ず。
紅茶を掛けるなどと無粋なことはしなくても、弾を当てるくらいは許されるだろうよ。
何、私達も豆のような調子で弾をぶつけられているのだ。
一度鬼になってしまっても良かろうよ。

(あの〜……)

――!
先生!
今までどこに……心配したよ。

「せ、先生! セイアちゃんとナギちゃんを止めてーっ! 私の聴聞会について抗議のデモがあるのは知ってるでしょ? それについて鬱憤溜めてたみたいで……!」

「当たり前です! 先生、止めないでください! ミカさんが『先生を旅行バッグに詰めてアビドスに出かけた後砂嵐の中置いてけぼりにした』という馬鹿馬鹿しいデマがあるのですよ!?」

「初耳じゃんねーー!?!?」

先生……君が少し来なくなっただけだというのに、トリニティは大騒ぎだ。
いや……私も落ち着かねばね。気が急いてしまったよ。
狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。
先生、悪いがデモの鎮圧を手伝ってはくれないかな?