(今日は定時で上がれて、下校が遅くなったゆきくんの帰りを待っていた。
文目もどうやら遅くなるようで、家で久しぶりにダラダラと過ごしていた。
暫くするとガチャ、と解錠される音と共に「ただいま~」とゆきくんの声が聞こえてきた)
(おかえり~!)
(そう言って元気よく出迎えると、ゆきくんは私の事を見てびくっと肩を上げた。
ゆっくり閉まるタイプの背後にある玄関扉を、ふん掴み慌てて閉めている……)
っちょ、姉ちゃん外から見えるから!
またそんなカッコで玄関まで来てさぁ、また兄ちゃんにどやされるぞ。
(ええ、家の中なのに……)
見えるから!言ってんの!
せめてもっと長いズボン履けよな。外の人、遠くから見たらパンツに見えるから、それ……。
(どうやらショーパンの事を言っているようだ。大袈裟な心配性の弟だ……。
そう思いながら帰ってきたゆきくんをよしよしと撫でて出迎えてやれば、「聞けよ!」とムスッとするのだった)