文目の部屋は清潔感があった。
手前にあるソファは毎日コロコロをかけているのか、髪の毛ひとつ落ちていない。
漫画やゲームも見えない所に収納していて、男性にしてはかなり収納上手な気がする。
……私よりも清潔かもしれない。
学生の頃から買い替えていないという机の上には、仕事関係の書籍ばかり並べられていた。
あまり見るのもよくないと思い視線を外すも、ちらと見えてしまった。
小難しい本の隣に、似つかわしくない程にちょこんと置いてある……カ〇ビィのステッカーだ。
そういえば、以前カー〇ィカフェに一緒に行って記念にとステッカーを互いに持っていた気がする。
要らね、なんて言っていた気がするが……予約を取ってくれたのは文目だったから、勿体なく感じたのかもしれない。
そんなことを思いながら、既に空になっているゴミ箱を確認し、洗濯物も特に見当たらないため部屋を後にする。