綺麗好きの文目と、私の教育が行き届いているのか床はピカピカだ。さすがゆきくん。
机の上は……まぁそれなりに散らかっているが、勉強もしているようで感心だ。
文目から漫画を借りたのか、自分で買ったのか。漫画雑誌が机の下に忍ばせてあった。
まさか、ちょっとエッチなやつ……?!
そう思いパラパラ捲ってみるものの、普通の漫画雑誌であった。なんだ……。
……あ、ジ〇ジ〇の新作この雑誌でやってるんだ……。
読み始めるとキリがないため、諦めて立ち上がる。ごめんねゆきくん、勝手に見て。
さて、ごみ捨てしなきゃ。
ゴミ箱を持ち上げた時、立て掛けていた紙袋が倒れてしまった。
元に戻そうとするときにちらりと見えてしまったものは、見覚えのある物が見えた。
これは、吸入器だ。
そういえば、ゆきくんはしばらく喘息の症状が出ていない。
……もう必要ないともって、捨てようか迷ってここに置いてあったのだろうか?
そんなことはない。いつまた症状が出るかわからないのに。
捨ててはいけないと言っておかなければ……机の上に置いておこうかな。
ぽん、と机の上に置いて部屋を後にした。