名前:ギュレル

愛の言葉6個目

(⌒∇⌒)

窓から差し込む夕陽が彼の褐色の肌を柔らかく照らしていた。ソファに座る彼の隣に腰を下ろすと、肩が触れ合う距離になった。
普段なら簡単に笑い飛ばせるのに、今日は違う。心臓が早鐘を打ち、指先が震える。

「緊張してるのか」

彼の低い声が耳元でささやいた。ココアのような甘い香りが漂う。
視線を上げると、空のように澄んだ瞳が優しく私を見つめていた。

「少しだけ」

嘘だ。全身が緊張している。長い白髪が頬に触れた感触さえ鋭敏になっている。
彼の腕がゆっくりと伸びてきて、私の肩を包んだ。温かい。太陽そのもののようだ。

「私もだ」

彼の正直な告白に思わず微笑んでしまう。こんなときまで気取らない彼らしい。

唇が近づく。息遣いが感じられる距離で、私たちは一瞬止まった。
言葉もなく、ただ見つめ合うだけの時間。彼の指が私の顎に触れ、そっと上向かせられる。

初めてのキスは、予想以上に長かった。柔らかくて少し乾いた唇が重なり、次第に深くなっていく。
息を吸うタイミングも忘れてしまいそうになる。頭の中が真っ白になりながらも、一つだけ確かなことがある。
この瞬間が永遠に続けばいいのに…、と思う気持ちだけは。

唇が離れると同時に、私たちは小さく笑った。互いの初心さに気づいたからだろう。

「私は、上手くできていたか?」
彼が不安そうに尋ねる。

「ううん……すごく良かった」
正直に答えた。
「あなたはどう?」

「最高だった」

再び彼の顔が近づいてくる。今度はもう迷いがない。二回目のキスはもっと自然で、もっと特別だった。

私たちの影がひとつに溶けていく中で、何かが始まる予感がした。言葉では表せない何かが。