「…え?」

油断をしていた。
異界では戦いが常である彼女において
背後を取られることなど本来ならば起こり得る筈は無いわずかな隙

しかし。街という比較的脅威の少ない場所に
見たこともない人間や造形の建物に目を奪われ
注意が疎かになっていたのかもしれない
そこに生まれてしまった致命的な隙は
いとも容易く背後を許してしまうこととなった


今なお呆けてしまっている彼女には
凶暴たる二本の柱が迫りゆき―――――



(ズンッ)




はぐおっ?!


匂いを嗅ぐ
カンチョーする