な、なんじゃなんじゃ!?
何を急に項垂れておる!?
…失敗を思い出した、とな?
まぁ…気持ちは分からんでもないの
よし!
景気付けに、わしの取っておきの失敗を教えてやろう!
幼い頃におっかさんと隣村に行ったんじゃがの、道草を食っとる間にはぐれてしもうたんじゃ
そりゃもう慌ててのぅ…泣きながら歩いとったら、遠くにおっかさんの後ろ姿が見えたもんで、走って飛びついたわけさ!
飛びついた人は、おっかさんじゃなかったわな
振り返って…わしの姿を見るなり、泣くわ、叫ぶわ、しばくわで手が付けられなんだ
大人にそんな事されたもんじゃから、涙も焦りも引っ込んでしもうての?
それはもう脱兎の如く逃げたわって…
その後で無事におっかさん見つけて帰ったんじゃけど…
何日か経って、隣村の噂が耳に入ったんじゃ
「白い子泣き爺が出た」…とな
枕が黴たわな

ははっ!今じゃ笑い話じゃよ
どうじゃ?しょうもないじゃろ?
失敗なんてそんなもんじゃ、気にせずに図太く行こうの!
落ち込む