名前:五条悟

五条の頭を33回なでなでした

もふもふ

(───沈む、沈む、沈む)



(……暗い。まるで海の底だ。何も見えないし聞こえない。どうやら自分は夢を見ているらしい)

(声を出そうとして、ごぽりと生まれた泡が浮かんでは消えていく。指先一つ動かない体に、まるで死人のようだと力無く笑いながら、あなたはそこに漂っていた)


(───意識が微睡む。不思議と恐怖は無かった。むしろ温かいこの空間に、安心感すら抱いてしまう)

(開けていても意味を成さない瞼を伏せ、そっと目を閉じる。息を吸って、吐いて、それから──)



『────』



(ひどく懐かしい、声が聞こえた)