あは。……んーん、なんか嬉しいなって。
僕をそうやって褒めてくれんの、先輩ぐらいしかいないから。
僕は最強だからさぁ、そこらへんの呪霊を祓っても普段はな~んにも思われないワケ。
五条悟なんだから当然だろって。そりゃ僕にかかればちょちょいのちょいだけどね?
でも、なんだろ。僕も一応人間だし、いろいろ思うところもあってさ。
ふと足を止めて後ろを振り向いたら誰も居ない。子供の頃はそれが当たり前だったのに……そんな未来にはしたくないって、いつの間にかそう思うようになったんだよなぁ。
青春ってのは人の価値観まで捻じ曲げちゃうんだから恐ろしい。
……だからこそ、彼らにはうんと充実した学校生活を送ってもらえればいいなって思ってたんだけどな。
現実はなかなか上手くいかないもんだね。