(……なんだか強い視線を感じる。咄嗟に後ろを振り返ると、随分離れた場所に誰かが立っているのが見えた。──五条特級呪術師だ)
(今から仕事なのだろうかと首を傾げれば、ふいっと顔をそらされて、そのまま歩いて行ってしまった。……普段はあんなにもしつこく絡んでくるくせに、やはり気まぐれな男である。それよりも今は目の前の仕事だ。同じく隣に立って不思議そうに首を傾げていた男の術師が「五条さん、昨日から四国に出張じゃなかったですっけ」と呟いたのを聞きながら、後部座席のドアを開け、車に乗るように促した)
(今日も一日頑張ろう!)

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(森の奥。瞬く間に呪霊を祓った五条が、誰にも聞こえない声で囁く)
(それは呪いの言葉か、それとも───)