名前:五条悟

五条の頭を33回なでなでした

もふもふ

(ドンドンドンドンドンドン!!)


(そろそろ眠ろうか。そう思い教材を片付けていたところで、けたたましいノックの音がドアの方から響いてくる。こんな時間に訪問者とは珍しい。不思議に思い鍵を開けてノブを捻れば、大きな巨体が断りもなくドアの隙間から入ってきた)








…………。


(「五条?」──部屋の主であるあなたの声を聞くつもりもないのだろう、その長い脚を駆使して部屋の隅までたどり着いた五条が、どすん、とベッドに腰かける。何か言いたい事があるのかと、自分も隣に腰かけて様子を伺う。……よく見ればいつもよりほんのり血色がいい。面倒そうにこちらを見る目も、ほんの少しだけ眠そうだ)

(思わず右手を伸ばし、その頬に触れる。……意外にも弾かれる様子はない。それどころか僅かに顔を擦り寄せて美しい蒼眼をそっと伏せるものだから、あなたはつい顔を近づけて、無防備な口へと鼻を寄せた。──やはりアルコールの匂いがする。どうやら五条は多少なりとも酔っ払っていて、間違えてあなたの部屋へとやってきてしまったらしかった)

(となると、今からやることは一つだ。すぐに立ち上がり、五条へと手を差し出す。「部屋に送るよ」──けれども五条は手を取ろうとせず、それどころか体を横たえて寝る体勢に入ったものだから、慌てて肩を揺らして起こす。………。ものすごく嫌そうな顔をされているが、此処で寝させるわけにはいかないのだ。なんせ明日からもハードなスケジュールが待っている。ソファで寝たところで疲れが取れないのは分かりきっているので避けたい。が、この巨体を抱えて五条を部屋に送るのも骨が折れる。呪力で補えればいいのだが、生憎今日の任務のせいですっからかんだ。最悪引き摺ってでも部屋から出すか…?と思考を巡らせていたところで、ぼそりと五条が何かを呟いた)


………、喉、乾いた。