人目も気にせずイチャつくカップルと忙しなげに早歩きするサラリーマンの間を抜け、待ち合わせの場所へと急ぐ。
今日は日曜だからか人が多いな…などと思いつつも他の人など眼中に入らないほど、今はただ"一人"のことを考えていた。


──先週の金曜日。
終業式を終え、明日から冬休みだ!と脳内で立てた予定表(曰く「冬休み中に絶対遊びに行くリスト」)に心躍らせていた所、あの子から声をかけられた。

「22日って、暇?」

話を聞くと、どうやら隣町で開催されるクリスマスマーケットとやらに一緒に行きたいとの事だった。
その日は特に予定は入れていなかったので二つ返事でOKした。
22日、か……彼女が意図してこの日を選んだかどうかは定かではないが、少し期待してしまう。
だってこの日は──


くぁ、と出そうになった欠伸を抑え歩を進める。今日が楽しみすぎて寝不足だなんて遠足前の小学生か?と自分に苦笑しているとようやく待ち合わせ場所の駅に着いた。
さて早速…と待ち合わせ相手の姿を探すまでもなく駅前に一際目立つ子が。まさかあの一人でブンブン頭振ってる子じゃないよな……?

…まあ予想の通りひたすら百面相してるその子が◯◯で。
後ろからこっそり近づいて声をかけると「わっ!」と面白いくらい肩を跳ね上がらせた。


…おまたせ。
寒空瞬く一等星2

名前:るかと愉快な仲間たち

るかはLv.60になった!▼

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