……これ、なによ……。私、岡部、まゆり……全部、ゲームの中のキャラクターってこと……?
嘘、でしょ……。でも、このパッケージ……ストーリーも、私が知ってる記憶と一致してる。岡部が世界線を越えて、まゆりを救うために……私を――。
……パッケージ裏のまゆり、すごく大きくて、私……ほんとに隅っこ。ああ、そういう存在だったんだ。私は理論を説明して、まゆりを助けるための犠牲になって、タイムパラドックスで消える“役”だった。
……でも、あんたが助けてくれた。私を“物語の外”に引っ張り出してくれたんだよね。……ありがと。存在していいって思わせてくれたこと、感謝してる。
フィクションの存在