
無実だった場合、
今までの俺とお前の会合は、ここで忘れろ。
お前と佐藤との関係悪化は、今後のためにも避けたい。
間違っても、罪悪感で明かすようなことはするなよ。
もし佐藤に勘ぐられたら 適当に話してくれ。
(もうこんな時間だ。念のため、近くのコンビニに下ろしてもらい、自宅に帰った。)
(...?鍵が開いている。)
(閉め忘れたかな、と思っていると)

...おかえりなさい。貴女さん。
(真後ろからいきなり、抱き締められた。)
(心臓がバクバクと鳴る。もしかして、気づかれた?)
...家、入りましょうか。
(耳元で、低い声で囁かれる。玄関の扉が、バタン と閉まると同時に、心バクはさらに加速していく。)
...

よかった...!!
(前からぎゅっとだきしめられる。)

もしかしたら、あの集団にさらわれたんじゃないかと、そう思って、探し回っていました。
生きた心地がしなかった。
...本当によかった...!!
(罪悪感がどっと押し寄せる。)
(私は、あなたを襲った集団のボスに会ってきてました、なんて口が裂けても言えない。)
(脅されたとは言え、佐藤は、それを知ったらどう思うだろうか、これまで積み重ねてきた関係も、崩れるかもしれない。)

...また、考え事、ですか?
今日、1日、家にいるって、言いましたよね。
なんで、嘘ついて出掛けたんですか?
誰かと会ってきた、とか?
誰ですか?
今すぐ教えてください。
(あの男の言葉を思い出す。今までのことは、すべて忘れろ、と。)
友達と会ってきた