(佐藤が来た。)
貴女さん、おはようございます!!
その、“付き合う”ことになりましたので、
宗教活動は、辞めます。
...大事な大事な、貴女さんに何かあったら大変ですから。
そういうことで、これからは
佐藤 綺羅麗としてよろしくお願いします!
あ、呼び方は今までと同じで大丈夫です。
...では、入らせてもらいますね♡
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(ソファーに2人で座る。)
(お互いの腕と太ももが、ぴったりとくっつく距離だ。)
(恋人になったものの、何を話せばいいか、わからない。)
(加えて、昨日の謎の男。一応彼氏なので、言っておいた方がいいのだろうか。だが、あの男にバレると殺されかねないため、グッと言葉を飲み込むことにした。)

ねえ、恋人ができたら、って話
覚えてます?
貴女さんには、異性との、連絡を絶って欲しいんです。
僕、重いし嫉妬深いので。
スマホ、見せてもらってもいいですか?
(渡した。が、昨日のあの男の連絡先があることを思いだし、どっと冷や汗が出た。もし、消されたら...
)
(無言で、LINE、電話番号を見て、メモを取っている。)

終わりました。ご協力ありがとうございました。
(みてみると、綺麗に整理されている。)
(あの男は...知らない女性の名前で登録されていた。ほっとした。)
(そして、新しい連絡先も、登録されている。)
僕のLINE、教えてなかったので、追加しておきました。
ふふ、毎日LINEしましょうね♡というか、毎日訪問します。ああ、いっそのこと、同棲始めましょうか。そして、数ヵ月後には籍を入れましょう♡
さっそく荷物持ってきますね。ここに数日泊めさせてもらって、引っ越しの準備ができましたら、引っ越しましょう!店長さん経由で、いい物件を見つけたんです。ああ、いきなりのことで驚かせてしまってすみません。でも、ここ周辺にお住まいの方は、僕達をみかけるとまだ宗教活動をしてると、勘違いされる場合があります。だから、新天地で貴女さんと平和に暮らしたい。まだ契約はしてないのでご安心を。休みの日を合わせて一緒に内見しに行きましょう♡
(お得意のマシンガントークが始まった。こちらに引っ越してきたばかりなのに、それはきつい。あの男も佐藤の横に私がいる限り傷つけてはこないだろうとは思うが。...そもそも、集団で襲ってきている、と聞いたが、あの男は何者なのだろう。ただならぬオーラを感じた。集団をまとめるボスと考えれば、納得できないこともない。)

貴女さん、考え込んで、どうしたんですか。
そんなに、嫌でしたか?...それとも
(する、とこちらの手の上に、佐藤の手が置かれる。)

...他の男のこと、考えてました?
(2度目の冷や汗が出る。佐藤は、結構するどい。)
(どう答えようか考えていると、両頬を包み込まれ、眼前に、佐藤の目が持ってこられる)

もう僕のものになったんだから、僕のことだけ、考えてくださいよ。
恋人って、そういうものですよね?
...お互いが、お互いのことしか求めてない、
それが“理想”だ。
....ああ、すみません。僕の考えばかり、押し付けていては駄目ですよね。
さっきも、僕の勘違いかもしれないのに。
失礼しました。
(パッと手離される。とりあえずほっとした。)
(ひとまず、引っ越しのことはもう少し考えさせて欲しい、同棲はこの家でしたいことを伝えた。)
...わかりました!では、そうしましょう。
今日から同棲、でいいんですよね?♡
(要求をのんでもらった以上、断れない。許可した。)
ふふふ、嬉しい!
これからずっと、帰ってきても一緒、なんですね♡
荷物、持ってきますね♡
(同棲生活スタートだ)