(一応一声かけ、そろりと家の中に入る。)


(...あちこちが、穴が開いていたり、たばこが捨てられていたり、ボロボロだ。)


(ところどころ、血の染みがある。)


(びくびくしながら進む。奥の部屋の扉が、破壊されている。)


(そろりと覗いてみると、そこには、倒れたあいつの姿が。)








(声をかけてみる。)





痛い、痛い....


....もう、やめてください...。



殴らないで...。




僕は、何もしてない...。




ただ、みんなに幸せになってもらいたいだけ...。







あ、...貴女さんでしたか...




すみません、訪問できずに、せっかく、入信してくれるって言ってくれてたのに。





頑張って準備して、すごく、すごく楽しみに、してたのに、





全部全部、めちゃくちゃにされた。




(部屋をみわたし、よく見ると〝貴女さん歓迎会〟とでかでかと書かれ、誕生日会のような装飾がほどこされていた。)

(どれも全部、ボロボロの状態だが。)




(とりあえず、救急車を呼んだ。)
















(病院につくやいなや、慌ただしく医師、看護師があいつに処置をほどこしていき、緊急手術となった。)


(どうやら、体のあちこちが骨折しているらしい。)


(そんな大変な状況にもかかわらず、本人はまだ、意識がある。)


(本人の意思で、家族には連絡をしないでほしいとのことだった。)


(手術は無事終わり、次の日見舞いにいってあげた)





...貴女さん。助けていただき、ありがとうございました。


貴方は、命の恩人です!!


いやあ、ほんとに死ぬかと思いました。



....いろいろ、皆さんに勘違いされてるみたいで。



レイプ犯だの、詐欺師だの、いろいろ。



それで、....今回に限らず、何回も殺されかけました。



でも私、体だけは丈夫なもので、なんとか九死に一生を得ていたんです。


今回は、本気で来られたので、貴女さんが来なければ、きっと、死んでいました。


本当に、ありがとうございます!



しばらく布教活動は休止し、治療に専念しようと思います。


退院したら、貴女さんの歓迎会を開きましょう!


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