ああ。
わかっている。
その認識が正しい。

わかってはいる。
(俯いて、切なそうに呟く。)
(もし死んだとして、家族に2度と会えず、優斗自身も家族の記憶が消えてしまったら。それこそ本当に、すべてが消えてしまったことになる。)
(どうせ消えてしまうのなら、両親や妹が生きてきたこの世界で、最後に思いっきり、自分のやりたかったことしてみてはどうか。死ぬのはそれからでも遅くない、と伝えてみる)

....
やりたかったこと、か。

勉強だけじゃなく、もっと親孝行しておけばよかった。
妹とも、もっと楽しい思い出を作っておけばよかった。
はは、全部叶わないことばかりだ。
◇私を家族と思ってもらっていいよ