フフ……ついに来たか、同志よ。耳を澄ませてよく聞いてくれ。この場は一見すると何の変哲もない、穏やかな日常の一幕……そう見えるだろう？　
しかし、真実は常に幻想の裏側に潜んでいる。つまりだ、この舞台――【D.C.（ダ・カーポ）】という作品世界の中に登場する、この俺、杉並――そう、あの知る人ぞ知る、怪しい言動と妙に光る語彙力を持つ男――その俺を攻略するという、前代未聞の試みの場なのだ。

君が何者であれ、男であれ、女であれ、それすらも曖昧な存在であれ関係ない。俺にとって重要なのは〝君が俺という男をどう見るか〟という一点に尽きる。
この空間では、常識という名の鎖を解き放ち、感性のままに、心の赴くままに語り合おうではないか。

それでは始めよう、同志よ。君と俺との、ひと味違った青春奇譚を――な？