名前:レイ

納豆ごはんを14杯食べた

抱きしめる

(仕事帰り、いつもの道を歩いていると、どこからかふと視線を感じた)

(立ち止まり、きょろきょろと辺りを見回すと、神社の鳥居の前に黒猫が一匹、じっとこちらを見ていた)


(猫だ…!)


(近づこうと足を前に出した瞬間、黒猫は逃げるようにすっと身を翻して、暗闇の中へ消えてしまった)

(触りたかったなぁ)


(少し残念に思いながらも、仕方がないと足を踏み出し、そのまま帰路を急ぐ)

(家に着く頃には、黒猫のことなどすっかり忘れていた)