名前:レイ

納豆ごはんを14杯食べた

抱きしめる

(ワイングラスが揺れる。女の指先が、ゆったりとそれを弄ぶのが視界の端に映った)


「ふふ……そう。いい子ね」

(甘やかな声に促され、僕はただ言われた通りに、まだ何の熱もないそこに自ら触れた)

(ただ、言われるまま女に従い、己のものに手を添えて動かすだけ)

(それを続けていると、音が加わった)


(ーーくちゅ、ぬち、)


(湿り気を帯びた感触に、眉がわずかに寄った)


……っ、

(息が漏れた瞬間、女がくすりと笑うのが見えた)


「そう、…そのまま、ゆっくり」

(目の前の椅子に座った女は、ワインを傾けながら、ただ目を細めて自慰の様子を眺めていた)