(どう見てもスコーンどころか食べ物ですらない。
逆に芸術的なペンタブラック。
勇気を出してがり、と一口齧る)
(この時点でスコーンじゃねえよ。)
!
(アーサーは嬉しそうだが、口の中は電流でも流されたようにビリビリと痺れ、意識が飛びかける。)
フランシス「あ゛ーーー!やっぱりそんな汚染物質、人間に食べさせちゃダメ!!
てか国の俺でも無理!
ねえ、生きてる!?今お兄さんが美味しいマカロン持ってきてあげるから!
えっと……耀のとこの子!お願い!」
(一瞬倒れかけた私を支えたのはフランシスだった。
そのまま香くんに私を引き渡し、キッチンへ駆けて行く。)
香「〇〇……〇〇!なんて無茶した的な!
もっと、自分を大切にして……
意識は保っておいて、絶対死なせないから」
(ぎゅ)
(炭を取り上げ、本気で心配したように抱きしめてくる香くん。
揺れる視界の中、そっと彼の黒髪を撫でるーー)
お前ら俺のスコーンをなんだと思ってんだよ!失礼だなばかぁ!
スコーン2