(ふと目覚めると、隣に香くんがいた。
外が見えないため正確な時間はわからないが、まだ辛うじて残っている体感的にきっと朝なのだろう。


小さく身動ぎした彼の意識の覚醒を促そうと、肩を揺すってやる。)


ん……


morning.
やっぱ〇〇と一緒だとよく眠れる的な。
起こしてくれてthanks.



じゃ、今日もちょっとだけ一人だけど、すぐに湾が帰ってくるから。
朝ごはん、一緒に食べるって張り切ってた系。


(行ってきます、とキスを落とす香くん。


今の生活はあの時よりもさらに不自由だが、慣れればそれほど悪くはない。
一人になる時間が少なくて深く自分の状況を見つめられないだけかもしれないけど、まあいいか。





広く白い部屋の中には、鎖の立てる高い音のみが響くのだった。)

◯監禁エンド