(開く扉を見つめて思う。
本当に出ていくのか?)

(すっかり惰性に浸ってしまったこの生活。
湾ちゃんは可愛いし、にーにのご飯は美味しい。

それに、最初は戸惑ったとはいえ香くんのことも、好きなのだ。)





(それを捨ててまで、私は帰りたい?


出した答えは否。
ホームシックはあれど、慣れつつあるしーー)


(今の悪くない境遇に甘んじることを選んだ私は、自由への道を自ら閉ざしてしまった。)




◯このままでいいかな