なかなかやるな…だが私の次のターンで
……何っ!?私の次のターンはこないだと!?

ぐぁっ…あぁぁぁぁっ…………っ!!!
<セレナLP0、「」WIN>

これほどまでの腕前とはっ…すごいぞ、「」!
この私を超えていくとは!
デュエルがこんなにも楽しいものだとあの頃の私にはわからなかった。
だが、またこうして楽しいと感じるのは…なんと言えばいいのだろうな…とにかく楽しかった。
……そうだ、楽しかったんだ!
今回は私の負けだが次はそういかないぞ。「」の戦術はこの目でしかと見た。次は……必ずっ…!
よし。この
世界に現れたお前を、私がいいところに連れていってやる!
私についてこいっ!
・・・

? どうした。キョロキョロして。
そうか…「」はこのあたりは初めてだったな。この辺は店が出ているんだ。
カードショップだったり普通のご飯のお店だったり…。
いいところというのはここだ。この場所だ。
……飲めるか?ふわふわもこもこのカフェラテ。
この店のこのふわもこカフェラテを気に入ってな。苦くないし飲みやすいし甘くて美味しい。
私の奢りだ。「」も気に入ってくれたら私も嬉しいのだが……。
<飲め!と得意気になって容器を口元にグイグイとセレナは押し込んでくる…>

素良「げっ…。ユーリ……。嫌なところで会っちゃったなぁ。ん…あれってセレナと「」だ。……あっ」
ユーリ「裏切り者の紫雲院素良。キミに命令するよ。今すぐセレナを連れ出して二人とも消えなよ」
素良「……変わってないのはキミだけだ。皆、変わったのにユーリだけはずっと…いや…別の意味では変わったかもしれない。ユーリの気持ちを揺らすのは…やっぱりあの子の存在?」
ユーリ「キミには関係ないよ。裏切り者だし部外者だし。裏切り者といえばセレナもだけどね。アカデミアの制服を着ていながらあの時キミ達はアカデミアを、プロフェッサーの命令に背いた。だからあの時ボクはキミ達二人まとめて逮捕しようとしたのに」
素良「………。キミの気持ちを左右に揺らす存在は「」で、そしてキミはボクにもあった心の闇…抱えていたものを…ユーリも抱えている。そんなところ?」
ユーリ「ははっ。探偵ごっこは楽しい?」
素良「っ……。ボクの言葉では届かないんだね。それは…そうかもしれないけれど。でも遊矢達だけには少しキミも…変わっている。
それは遊矢達四人が元々一人の人間『ズァーク』だったから。だから遊矢達だけにはキミも…。
だけどこの
世界に現れた「」に対してすっごく執着しているのはなんでなの?まさか一目惚れ…いや、ユーリはそんなヤツじゃない。謎でしかないよ」
ユーリ「うるさいなぁ…」

ユーリ「キミもセレナも…リンも瑠璃も柚子も…ボクと「」の邪魔をするヤツなんか消えてしまえばいい。みーんな邪魔だよ」
素良「──っ。わかった。命令として従う気は一切ないけど、大事にしたくないからセレナはボクがうまく誘導する。その隙にユーリはあの子を…「」を連れ出せばいい。過ちなんて…繰り返しちゃダメなんだよ。特にボク達はね。じゃ、行くから」ダッ

ユーリ(わからないから…「」に気持ちをぶつけてるのに。どうしてそれがわからないんだろう?ボクにはそれが理解できない)