だからってボクに泣きつきに?
こうやってボクに泣きついてることをユーリが知ったらまたキミはユーリに…

やっぱり「」は危機感が足りない。
キミのいういじめられたってのもユーリからしてみれば愛情表現…それは「」もわかっているはずだろう?

でも…誰かに縋って泣きつくほどなら…ユーリがやり過ぎたとも言える。

可愛いお嬢さん。
メソメソしてばかりじゃ素のキミがもったいない。

<デニスがハンカチでそっと涙を拭ってくれた>



…泣き止んだみたいだね。
さて…と。ここからはボクのエンタメで「」に笑顔を取り戻させないとね!

デニス先生のショーの開幕だ!ワン、ツー、スリー!

(パチンッ)

<指パッチンが合図となり、彼のショーが始まった>

・・・



(いつの間にか曇った表情かおはなくなっていて、ほら笑っている。ボクのショーでキミは…。エンターテイナーにとって何が一番嬉しいかを、何が一番…それもボクに対して与えてくれる。
そうだ。彼女の笑っている顔がボクは好きなんだ。「」の笑顔こそがボクに何度だって力くれる。
……余計なことは考えたらダメだ、今は。)




※関連ワード『何されてもいい
いじめられた