名前:糸師凛

シュート15回目

鯛茶あげる

…………、

(あれ、なんだかとても不機嫌…)


……大本命だとか言って
散々アイツらにもやってただろ

これが本命かどうかなんて怪しいな

(……つまりヤキモチ?)

は?ちげぇよ
誰がそんなもん焼くか、ふざけんな

(フン、とそっぽ向かれた)
(そっかぁ…じゃあこのチョコは自分で食べるしかないかな…)

…………、

(美味しいんだけどな…)


…………………、

……そのチョコにはなんの罪もねぇから寄越せ

(え?)

ぐっ……こっちに渡せ

(………、)

…………っ、
……食べる、から…俺に、

(とても頑張って言ってくれてるので、はい、とチョコを渡した)





……ん、さんきゅ…、

(箱の中のチョコを見ては直ぐに食べだした、じっと見つめていると)

うま…、……食べたいのか?

(反応を見てただけだけど、欲しがってるように見えたのかチョコを一つ摘みこちらの口元に持ってきた)

(くれるなら、と口を開き食べれば凛の指先が僅かに唇に当たった)

………、

(こちらが食べたのを見て指を引き、指先についたココアパウダーをチロっと舐めた凛を見て頬が熱くなってしまう)
(いま、その指に自分の唇が……とは言えず…)