名前:糸師凛

シュート15回目

鯛茶あげる

(後ろから声をかければ振り向いた凛は表情がパッと明るくなり、なかなか解りやすい)

○○!

『……だれ?凛くんのお姉さん?』

は?ちげぇ、○○は

(はいはい、ごめんね凛は私と約束してたから…腕離してあげてね)

『………、』

(じ、と程よく潤んだ大きな瞳が見上げてくる)
(うーん…この子可愛いな…と思いながら首元を見ればふりふりのこれまた可愛らしい首輪が見え、やっぱりΩか…と納得する)

(この子は凛がαだと思って落としにきてるんだ)


…………、

(凛は何かを察したように私と女の子の顔を見ると黙りこくってしまった)


『…え、お姉さんじゃないならなに…まさか凛くんと付き合ってるとかじゃないですよね?犯罪ですよ?』

(……刺さるなぁ…)
(そうだねぇ…と曖昧に返しつつ 凛、おいで と声をかけると)

あ、うん…っ、う…○○、くすぐったい…

(マフラーをしてる凛の項に指先を入れ首輪ごと撫でながら自分の首元を寛げ首筋を晒す)


『…………えっ、首輪ない…え?凛くん、え、え?』

(関係性に気付いたのか一気に狼狽えパッと凛の腕に絡みついていた手を離したのを見てから凛の手を繋ぎ引っ張りその場を後にした)