名前:糸師凛

シュート15回目

鯛茶あげる

………どーも

(視線が痛い、値踏みされてる気分だ…)
(でも凛の家族からしたら年上でしかも女のαだし弄んでるように見られてるのかも…と考えなるべく大人しく頭を下げる)

…フン、凡人くさいな

(よく言われます…)
(目の前の相手を見ていると、ふと首に首輪が無いのが気になった)

(あ、お兄さんは番がいるんですね)

(そう言うと、 は?と片眉が吊り上がるのが見えた)


いねぇよ、作る気もねえ

(え、でも首輪…)

そんなもん付けなくても俺は発情期なんてくだらねぇの来ねえから

(……そ、それってもしかして)
(抑制剤の常用じゃ、と無意識に相手に伸ばした手を)

触んな

(バシ、と跳ねのけられる)
(手が触れ合ったその瞬間)


ッ!?

(っ、え)

(ビリッと走った痺れの後に心臓がドクンッと大きく跳ねる)

(この感覚は、凛と初めて会った時と……似てる、)



……、どっか行け
二度と俺の前に現れんな

(捨て台詞のように吐かれ、踵を返された)