名前:糸師凛

シュート15回目

鯛茶あげる








○○、

(…!!)
(身体を小さく揺さぶられる感覚にぼんやりと重たい瞼を上げれば凛の姿が見え勢いよく飛び起きる)
(な、なんでいるの…!?)

……具合悪いのかと思って、

(がさ、とレジ袋を掲げて見せてくる…飲み物やプリンが入ってる…)

…○○、いつもと違う匂いする…もしかして発情期…?

(………、)

αの発情期って珍しいって習ったけど……でも俺より平気そう…

(すんすん、と匂いを嗅ぐ凛に全然平気じゃない!咬み付きたくなるから離れて!と肩を押す)

……○○は咬まないだろ
普段俺がどんなに誘っても咬まねぇもん…これくらい我慢できるよな…?

(目を細めまるで挑発するような言い方に普段の仕返しか、と恨めしく思っていれば急に目をぱちぱちと丸く瞬かせた凛に手を取られた)

は?血か?
○○、どっか怪我してる?

(え、と自分もぱちぱち瞬きながら凛が掴む手を見れば指先が既に渇いてこびりついたような血に塗れているのがわかった)


(………これ、は……)
(もしかして自分は寝てる時に無意識に…?)

(考えたくないが、それしかない…自分に引いていると凛の視線が…)

……もしかして、生理…?
…発情期きて、俺も兄ちゃんも居ないから自分で触ってたのか?

(ち、違う触ってない!)
(凛に指摘され違うと否定しながらも屈辱的な感覚に身体がみるみる熱くなる)

……ふぅん
耳まで真っ赤にして否定してんの、可愛いな

(すりすりと耳を指先で擽られぐらぐらと理性が揺らぎ)


なあ…そんなにつらいなら触ってや







(ガチャ)
……何してんだオマエら


(!!)




今日は来んなって○○からLINEあったよな…なんで来たんだよ




あ?……あー、今気付いた

(スマホを取り出した冴はそう言いながら荷物を床に置いている)

(……私シャワー浴びてくるね!)



あっ、おい…っ
…………、




(シャワーから戻ればむすーっとしてる凛と、なんでコイツこんな機嫌悪いんだ?って表情の冴と3人で凛が買ってきたプリンを食べた)