(キィン……!)
(学園に入り込んだ魔獣がイデアの方向へ攻撃を放ったのが見えたので咄嗟に目の前へ飛び出すと、強い力で首根っこを掴まれて後ろへ放り投げられた。)
(尻餅をつきながらイデアの方を見ると、魔法障壁を張って魔獣からの攻撃を防ぎながら呆れたようにこちらを見下ろしていた。)
考えなしに突っ込んでくるなんて何考えてんの?君はそこで大人しくして。
(そう言って魔獣へ向き直ったイデアのドクロ型ユニットから光が放たれたかと思うとその光が魔獣へぶつかり、目の前にいる魔獣は一撃で地面へ倒れ込んだ。)
動物は嫌いじゃないんだけどさ。……ごめんね。ここには入っちゃダメなんだ。(カシャン)
(地面で伸びている魔獣に魔法封じの口枷と足枷を装着し終えたイデアは、立ち上がってから改めてこちらに冷ややかな目線を向けてきた。)
僕は彼を学園長に引き渡してくるけど。君は1人で帰れる?
今度からはこんな無謀なことしないで。次は本当に死ぬよ。
ごめんなさい……