そっか。ついに帰れるんだな。
……うん。よかったじゃないか。帰る方法が見つかって。

まぁ……。俺としては、寂しくなるなって思ってるよ。お前はよく俺の作るケーキを食べてくれてたよな。お前が食べてる時の本当に美味しそうな顔が好きだったし、そのおかげで色々な味にも挑戦できた。

……今まで本当にありがとうな。
帰ってからも、美味しいものをたくさん食べて。幸せに過ごしてほしい。

あっ。そうだ。お前が好きだって言ってたあのお菓子。俺のレシピを書いて渡すよ。
元の世界に帰ったら、ぜひそちらの人たちに作ってあげてくれ。きっと喜んでくれると思うから。


……なんて。ただ俺がお前に、俺の味を忘れてほしくないだけなんだがな。はは。