……そうか。それはよかった。
身寄りのない君を陰ながら心配していたよ。
それと、学園長がきちんと仕事をしていて安心した。
君にとっては苦労が絶えない学園生活だったと思うが、なにか君にとって実になることが1つでもあったならこちら側の人間としては嬉しいよ。
君は……。色々と騙されやすそうだからな。
元の世界に戻っても、すぐに人を信用するんじゃないぞ。貴重品は肌身離さず持って 絶対に隙を見せないように……。いや。
君の世界はそんな物騒な世界じゃないのか。ははっ。
つい心配になってしまうな。
とにかく。……気をつけて帰るんだぞ。
君と出会えて俺も楽しませてもらったよ。ありがとう。