……帰るんだな。
まあ。いつかはこんな時が来ると思っていた。
お前がいなくなるのは。その……。正直、キツいが。
ずっと帰る方法を探していたのを近くで見てきたからな。さすがに、帰るな。なんて言えねえっつーか。そんなこと言う資格も俺にはねえ。
……監督生。お前なら、大丈夫だ。
こんなに問題ばかり起きる中でも、一度も投げ出さなかっただろ。困っている人間には手を差し伸べる、その優しさがお前にはある。
元の世界に帰っても、お前はお前らしく過ごしてほしい。
そんでたまには……俺たちのことも思い出してくれたら。……嬉しい。
一緒に過ごせて、楽しかったぜ。