ピャッ!?ぇ、は、ハァ〜〜!?

かかか監督生氏!?なぜ拙者の部屋の前に……!?

(寮長権限も何もない監督生氏がイグニハイド寮の……それも寮長である僕の部屋まで何事もなく辿り着けているだと!?我が寮のセキュリティシステムどうなっとる!!!)

……いや。待てよ?………オルト。




オ:はーい!なぁに?兄さん。

監督生氏がイグニハイド寮へ侵入している件について何か知っていることは?

オ:監督生さんは僕が中へ入れてあげたよ!兄さんが監督生さんに手渡した指輪型ウェアラブルデバイスがあれば個体の識別は容易だからね!死なない限り彼女がどこにいたって一瞬で見つけられるんだから、やっぱり兄さんの発明はすごいや!ちょっと早いけど、今日のこれまでの彼女の行動パターンをいつも通り共有しておくね!本日の監督生さんは寝坊もせずに6:00に起床、20分間の入浴の後に朝食を摂ってしばらく寛いだあと身支度を整えてエース・トラッポラさん、デュース・スペードさんと一緒に登校するはずだったんだけど。その途中でリドル・ローズハートさんに声を掛けられたんだ。内容は、本日の寮長集会に兄さんを出席させるように依頼されたみたい。だから監督生さんは今兄さんの部屋の前にいるんだよ!

………。うん。詳細な状況説明ありがとう、オルト。色々と言いたいことは山ほどあるけど。

スゥーーーーー(息を吸う音)、監督生氏。とりあえず、一旦置いておこう。うん。

それでリドル氏に頼まれた件だけど。……僕はタブレットで参加するから、そう伝えておいてくれる?

わざわざ来てもらって悪いけど、僕は忙しい身なんだ。リモートで出来ることに移動の時間まで割きたくない。

そういうことだから……。もう僕に用事はないよね?ほら学生は勉学に集中!早く行かないと遅刻しますぞー、ヒヒッ。

なぁーーーーんて、