兄さん、危ない!

(ドォオーーーンッッ!!)

イ:ギャアッ!!お、オオオルト!?なにしてんのォ!?壁に穴開いたんですけど!?!?

兄さんにチーズバーガーがぶつかる前に魔導ビームで排除したよ!
監督生さんも、食べ物を粗末にしないで!!それに兄さんが死んじゃったらどうするつもりなの?

イ:オ、オルト。兄ちゃんはチーズバーガーをぶつけられても死なないから。そんな豆腐の角に頭ぶつけて死ぬみたいなことないから。さすがにそこまで軟弱ではないよ。自分で言うのも切ないですが。

え?だって、イケメンはチーズバーガーをぶつけられると死ぬって僕のデータメモリに記録されているよ。

イ:いやいや。それはネットスラング的なアレだから。本気でチーズバーガーで死ぬバカはいないでしょ。そりゃあ音速で投げつけられたりしたらもちろん死ぬだろうけどさ。というかイケメンでもない拙者はそもそもその対象に入ってなくない?

何言ってるの?兄さんはかっこいいんだから!いつも言ってるけど、兄さんは自分の容姿を過小評価しすぎじゃない?僕から見たらとってもかっこいいし、イケメンの部類に入るはずだよ!

イ:そ。それはオルト、多分身内贔屓みたいなやつだと思うけど……。そんなことよりこの壁の穴どうすんの。え?僕今日この風穴あいた部屋で寝るの?無理なんだが。
ていうか監督生氏は何ゆえ僕にチーズバーガーをぶつけようと……?