名前:綾小路文麿

シマリスくんに苺をあげた回数21回

好きです先輩!


…そういう約束やったな

………そうやな……ううん、

(先輩が店内を見て回る)

(そうだ、今のうちに…)

(あの、店主さん…先輩って、よくこの店来るんですか?)

男店主「そうだねえ…最近はからっきしだったけど…少し前はよく来てたねえ…」

(そ、それってあの…お、女の人へのプレゼント、とか…)

男主人「お?そらおなごはんはおなごはんやけど…
…あぁ!なるほど、嫁ちゃんが気にしとることなんてあらへんよ!あっはっはっ!」

(…?)

女主人「こら、あんまりいけずしんときや
…あのな、文麿ちゃんはな
小さい頃からここに毎年母の日の贈り物買いに来てたんよ…な、心配することなんてあらへんやろ?」

男主人「せやから今日は初めておなごはん連れて来てえらい驚いたんよ」

…これ、紐だけこっちに変えることって可能ですか…ってなんや皆揃ってニヤニヤして…

(いやぁ、先輩も可愛いところあるんだなあって思って…)

…!…また余計なことはんに吹き込んだやろ…ほんまに、堪忍してください…

男主人「いやぁ、悪いなついよ
紐をこっちのにかえりゃええんやね、文麿ちゃんの頼みなら聞かへんわけにはいかんやろ」

…もう、その呼び方はよしておくんなまし…

男主人「ほら、出来たで」

はんは、これでええか?

(渡されたのは
まるで桜の花が閉じ込められたみたいに淡い色をした蜻蛉玉に、桜のモチーフの飾りと紅い吉祥結びの飾り紐がつい簪で
思わずその美しさに見惚れてしまう)

(わぁ…!素敵ですね…!)

ほな、会計お願いします
挿して行くんで箱は別に…

男主人「はいよ」

(えっ、えっ買ってもらっちゃっていいんですか…?)

そら元からプレゼントするつもりで来ましたからなあ…去年世話になった礼や

(ち、ちなみにお値段のほうは…?)

…聞くか?
冗談や(クス)、大人し贈られとき

(うっ、わかりました…でも…本当にいいんですか…?)

気にしなや、どうせ一人もんの男なんてろくにお金かけるとこなんてあらへんさかいに…
今日くらい有意義に遣わせてや
蜻蛉玉ついとるし、お年玉とでも思っとき

(ふふ、先輩それギャグですか?
…仕方ないので今回は大人しく奢られます…)

女主人「ほら、後向いて…挿したるさかい…
あっ、私としたことが…!やっぱり文麿ちゃんが挿し!はい!」

…?お、おおきに…?

女主人「あぁん!疎いなあ!文麿ちゃんは、女心がわかっとらへん!
女は男の人から贈られたもんはその人につけてもらいたいもんです!な!ちゃん!」

(は、はい…!ははは…)

…そうなんか?

それなら…失礼します

そういや、男が女に簪贈るのには
意味があるんは知っとるか…?

(…?いや、知らないです)

なら今教えたろ


…"私と一生を添い遂げてほしい"

"綺麗なお前の髪を乱してみたい"や

…ほら、できたで?

(そう言って少しいたずらっぽく笑う先輩に思わず頬に熱が集まる)

…まあお母はんは例外やけどな…?

(ぷっ…ふふ…!)
(艶っぽい表情から、一気に眉が下り困った顔で笑う先輩に思わず吹き出してしまう)

女主人「まぁー!お熱いことでぇ!」

それじゃあ、簪も買うたし
そろそろお暇します

男主人「あらぁ、もう帰らはるんかいな
…」

これから初詣なんです
また近いうちにお邪魔しますんで…

男主人「初詣かあ!そらはよ行かんとなあ、混んでますで」

女主人「また来てや~!」

(はい、また!)



(うわー、見事に混んでますね)
(先輩が、選んでくれるんですよね?)