(あれから何時間たっただろう…もう外は暗く、ディナーを済ました姫は警部に腕を絡ませて窓から見える夜景にご満悦だ)
(警護担当だと言うのに…先程のショックで全く身が入らない…もうずっと少し後ろから二人を恨みがましく見つめているだけだ…)
(さっきの約束…今日中、だっけ…)
(このまま…私が何もしなかったら…綾小路先輩は…)
(……でも、もう先輩の心は…私には無いのかもしれない……)
(ほら、今もあんなに近くに…
…?……停電!?)
(瞬間、刺すような 冷たい風が吹き抜ける
そして目の前に黒いヘリコプター)
(そこで、やっと理解した)
(先程まで夜景が写っていたはずの窓は、突如現れたこの黒い怪物の銃撃によって粉々に砕けたのだと)
(ゲホッ、ゲホッ)
(先輩は、皆は、無事だろうか…)