『そこまでや』
(手に拳銃を持った灰色のスーツ姿の男の人)
(何故か目が逸らせなくなる)
(状況から見て、この男の人が犯人の持っていた拳銃を弾き飛ばしたようだ)
「ぐあぁ、手が、手が痛え…
おまえ、誰だよ…ふざけんなよオラァ!!!」
(激昂した犯人が男の人に向かって走っていくが)
(男の人はそれを華麗に受け止め、いとも簡単にねじ伏せてしまった)
『綾小路文麿や、別に覚えて貰わんでも構わへん…
17時11分、現行犯逮捕や』
(カチャッと男の人が犯人に手錠をかける)
『…後は頼むわ、車折はん』
車折「了解です!任せてください!」
(…?)
(…スーツの男の人がこちらに近づいてくる)
『怪我は?』
(へ?)
『…危険な事に巻き込んですんまへん、怪我はありまへんか?』
(こちらを気遣ってくれたのか優しい声音で話しかけて、手を差し伸べてくれたその人に思わず頬が赤くなる)
(は、はい!こ、この通り無事です!何処も触られてませんし、怪我もしてません!)
『そうか、なら良かったわ』
(その微笑みと手の温もりに、私の胸がキュンと鳴いた)
(そっと目を開けると…)