…!!!
ほんまか、ほんまに…
(ほ、本当ですってば、
なんでここで嘘つく必要があるんですか!)
…いや、余りに嬉しいもんやから、
信じられへんくて、つい幻かと…
(も、もう、私は幻なんかじゃなくて、ちゃんとここに存在してますよー!)
…なら、確かめてもええか?
(へっ?)
…キスしても、ええか?
(…!!!!)
(…そ、その…その聞き方!
ほんとに、もう、先輩のいけず…!)
いけずで結構や、これが私やからな
…それで
私の彼女はんは、キスもさしてくれへんのか?
(…!!もう!!
い、良いに決まってるじゃないですか…!!キスでも何でもお好きにどうぞ!)
なら遠慮無く確かめさせてもらうわ
(先輩はそう言うと、
少し屈んでそっと私の顎を持ち上げて、触れる様なキスをした)
(そっと離れた先輩の鼻が私の鼻に少し当たって、幸せで、思わず頬が緩む)
(それは先輩も同じみたいで、)
(先輩、かつてないほど顔が緩んでますよ
それに、顔も真っ赤です)
…仕方あらへんやろ、
私かてこんなこと初めてなんや
誰かをこんな風に好きになったんも、
誰かとこんな風に結ばれたんも
全部、全部、君が初めてなんやから…
(そういえば、京都にきて初めて出来た友達にもうひとつおまじないを教えてもらったんたんだ
『ちゃん、絶対離れたくない人がいるならね、
満開の桜の下で、愛の誓いをすればいいのよ
そうしたらね、その二人は絶対に幸せになれるんだって』って)
(先輩、今度は本当に桜が満開の時に、二人でここに来ましょうね)
…?
(いつか、してくれるんでしょう?プロポーズ)
…!!
す、するに決まっとるやろ!
左手の薬指、予約や
空けて待っとけ
その指も笑顔も全て、
誰にも渡すつもりはあらへん
◇時を越えた桜のおまじない:後日談