(今まで培ってきた人脈を駆使し、ついに私は黒の組織に潜入することに成功した)
(―――でも、そこで見た現実は、何よりも辛いものだった)
(綾小路、けい、ぶ?)
『…!!な、はん…なんで、ここに』
(嘘だ嘘だ
まさかあの優しい警部が、そんな…)
(っけいぶ、何かの、間違い、です、よね…?)
『…なにが、や?間違うとるのははん…
いや、いまはやったか?
何でこんな所におるんや、ここはあんたのような小娘がいてもええような場所と違う』
(嘘、わ、私は信じない、信じませんから!!!)
『別に信じてもらわなくても構わへんけど、これ以上ここで騒ぐんなら
いくら仲間とは言え組織の裏切りもんとしてここで始末させてもらう
あのお方には、まあ…後で言うとけばええやろ
末端の一人がいなくなった所で、誰も気付かへんやろうしな』
(カチャ、と冷たい銃口が私の額に当てられる)
(そん、な)
(涙が、頬を伝った)
№記憶ノート06